老舗亀まん

KAMEMAN
From TAKATO

亀まん > こだわり

traditional taste

受け継がれる伝統の味

創業明治8年。はじまりは銭湯。

「亀まん」のはじまりは銭湯でした。剣術が嫌いだった初代の八十吉は、商いに憧れ亀の湯をはじめます。創業は明治8年。湯を沸かす時の蒸気で饅頭を蒸し、振る舞いました。銭湯饅頭は評判を呼び、亀の湯と高遠名物になりました。昭和の初めの物資統制で亀の湯は廃業し、饅頭屋になりました。銭湯で饅頭を蒸してみる、そんな遊び心のある先祖の在り方から、これからの亀まんに思いを馳せます。「ちょっとこの湯気で饅頭をむしてみようじゃねえか。」そんな軽やかさで、垣根を超えて喜ばれる饅頭や、お菓子を作り続けて行きたいと思います。

anko

あんこについて

こだわりつづける「自家製あん」

「自家製あん」なんて当たり前に思われるかもしれません。でも実は、あずきを茹でるところからこしあんを作っている店は珍しいのです。この工程を自分たちでやるからできる、素材の厳選。使っているのは、寒いところで育つ粒揃いで色の薄い北海道あずき。余分な渋みとなるアクが少なく、火の通りも均一だから、なめらかで上品な味わいが生まれます。練り上げる時に使う熱伝導のいい真鍮の大釜も欠かせない存在。今では手に入らないため修理しながら使っています。ステンレスとはなぜか仕上がりの美味しさが違うのです。防腐剤や保存料も不使用。伝統のこだわりが詰まっています。

craft

薄皮まんじゅう

隠し味は、養命酒のみりん

亀まんの皮は艶を帯び、ひた、と指先にすい付きます。割ってみると、薄皮に包まれたきめ細かいあんがぎっしり。薄皮の存在感あってこそ、愛され続けてきた美味しさが生まれます。微かに芳ばしいような、どこかほろ苦いようなコクのある香り。朴訥とした、深く奥ゆかしい甘み。均一な気泡が生む優しい口溶け。薄皮の美味しさを支えるのは、昔から使い続けている隠し味、養命酒のみりん。亀まんのてり、風味、香り、口溶けに、養命酒のみりんは欠かせません。昭和初期、3代目啓司の頃からずっと使っている、こだわりの材料。変わらぬ美味しさを守って行きます。

future

亀まんのこれから

約20年前、一口サイズの「子亀まん」を作りました。今では「飽きずに食べられる」と、元祖の亀まんよりも人気があるほど愛されている定番の饅頭です。喜ばれ、愛され続けるためには、伝統の美味しさを守りつつも、変わり続けなければと感じます。銭湯で振舞われた饅頭と同じように、これからもお菓子の美味しさで喜びを届けたい。時には同じこの地に共にある企業と手を携え、和洋の壁を越え、新しい亀まんのお菓子を生み出していきます。この地に根を張り、広く枝葉を茂らせ垣根を越え、いつかまだ見ぬあなたの元まで私たちのお菓子が届くことを夢見ています。